Interview

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  • 2019.07.24

「与えようなんて考えない。むしろ何をいただくかに必死」学び続ける姿勢

時代と共にニーズは変化する。

それは、作品やそれに関わる人間の在り方も、時と場所によって求められるものが違うことを意味する。

時代に寄り添うこと。それは音楽にも演技にも共通する鉄則だ。

「与えようなんて考えない。むしろ何をいただくかに必死」学び続ける姿勢

(左)大石昌良さん(右)櫻井孝宏さん

今のアニメ、アニソンのトレンドを冷静に俯瞰した上で、「歌は歌わない」という独自の路線を歩む櫻井孝宏さん。

そして語られる、中堅や新人とレジェンドの間に挟まれたベテラン声優の、飾らない思い。

一方で、大石昌良さんも、「声優はできない」とはっきり思うきっかけとなった、人生で最も緊張した場面があったという。

似てるようで似てないようで似てる(?)それぞれの地平から語られることで浮き彫りになる、特殊技能。

ホスト:大石昌良 ゲスト:櫻井孝宏 取材・執筆:オグマフミヤ 撮影:I.ITO 編集:新見直

目次

  1. ベテラン? 中堅? 若手? それぞれの隔たり
  2. 声優「櫻井孝宏」のルーツ
  3. 「僕に声優はできない」

ベテラン? 中堅? 若手? それぞれの隔たり

大石 最近の声優さんはマルチになんでもできるようになってはいますけど、櫻井さんからしたら最近の若手は声優の本筋である演技が疎かになっている、とか思ったりはしますか?

櫻井 なかなか難しい質問ですね…

僕ら世代と若手というよりは、僕らより上のレジェンドとの隔たりが大きすぎて、僕から偉そうに若手に言えることなんてないんです。

──櫻井さんも十分にベテランだと思いますが、レジェンドとはどういった方々ですか?

櫻井 野沢雅子さんとか山寺宏一さんとか、テレビのバラエティーに出ているような人たちというか、お茶の間のレベルで誰が聞いても分かる人たちのことですね。

声優として多少名前が知られていても僕たちはまだそのレベルにありませんし、一生辿り着けないんじゃないかとも思うんです。

──僕ら視聴者としてはそうは思えないのですが、櫻井さんの思われるその差はどのように生まれたのでしょう?

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