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  • 2023.03.29

ホロライブ運営「カバー」上場のインパクト 初日時価総額856億円、ANYCOLORも連想買いか

注目されるVTuber大手の上場。株価の動きは?

ホロライブ運営「カバー」上場のインパクト 初日時価総額856億円、ANYCOLORも連想買いか

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バーチャルYouTuber(VTuber)関連トピックを毎週ピックアップし、よりPOPに、より深く掘り下げていく『週刊VTuber経済ニュース』。

第3回は大手VTuber事務所・ホロライブを運営するカバー株式会社上場について解説する。

VTuberを主事業とする企業の上場は、2022年のVTuberグループ・にじさんじを運営するANYCOLOR株式会社に続き、2社目となった。

目次

  1. 今さら聞けない、ホロライブ運営のカバー社とは?
  2. 上場ってそもそもなんだ?
  3. カバーが上場した「グロース市場」とは? ANYCOLORも始まりはそこから
  4. なぜ上場をするのか? 3つの意義について
  5. 上場直後のカバーやANYCOLOR株価の動き 初日の時価総額856億円

今さら聞けない、ホロライブ運営のカバー社とは?

3月27日、大手VTuberグループ・ホロライブを運営するカバー株式会社が東証グロース市場に上場した。

本コラムの読者ならば、ご存じの方も多いと思うが、念のためにホロライブについて解説する。

ホロライブ(hololive)は、宝鐘マリンさん、兎田ぺこらさん、戌神ころねさん、星街すいせいさんら国内外で高い人気を持つVTuberが多数所属するグループだ。

また、国外で特に人気の高いMori CalliopeさんやGawr Guraさんといったライバーの所属するホロライブENKobo KanaeruさんやMoona Hoshinovaさんが所属するホロライブID。さらに国内で女性支持の厚い男性VTuberグループ・ホロスターズを抱えている。

カバーは、こうしたVTuberがライブ配信を中心に活動を行い、スーパーチャットなどの投げ銭などから得たマージンからの収入、タイアップ、グッズなどのコマース、イベントなどから収益を得ている企業である。

2016年6月にもとはVR事業やゲームを展開する企業として創業され、2017年9月にはカバー社最初のVTuberとしてときのそらさんが活動を開始。翌2018年6月には女性VTuberグループ「hololive」を立ち上げ、現在に繋がる大手VTuber事務所として歩みを進めていった。

カバー株式会社による「新規上場申請のための有価証券報告書」によると、2023年1月31日時点で、従業員数は正社員・契約社員だけで401名、平均年齢が31.6歳、平均年間給与510万円超となっている。

上場ってそもそもなんだ?

「カバーが上場」と聞いて、わからなくとも「なんとなくすごい」と思うVTuberファンも多いと思う。改めて上場とはなにか?

東京証券取引所によると「企業が発行する株式を証券取引所で売買できるように、証券取引所が資格を与えること」(外部リンク)だという。

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カバーが上場した「グロース市場」とは? 鍵は“成長性”