ゲームの画像解剖 ドット絵表現が生み出した構図たち
2020.02.07
競技ゲームには必ず、その結果には勝敗が決定づけられる。
真剣になればなるほど誰しも陥ってしまう「ティルト」の正体と、その解決策とは?
ゲームにおいてメンタルがいかに重要であるかについては、本連載で既に何度か述べてきた。
もしもメンタルが良好な状態であれば、あなたはゲームにおいて勝利を掴める可能性が高い。そして逆もまた然り。確かな腕を持った上級者でも、メンタル一つで中級者に不覚を取る可能性がある。それほどまでに、勝敗をメンタルが占める割合は大きいと言える。
特に、敗北のスパイラルから抜け出せない状態は非常に危険だ。それが俗にいう「ティルト」という状態である。
本日は、ティルトの話と、そんなティルトから抜け出すためのいくつかの方法について話していきたい。

もともと、ティルトとはポーカー用語だ。プレイヤーの心理が動揺した状態のことを指す。
翻って、ひどく負けが混んでいる状態で使われることが多い。敗北が苛立ちを生み、本来の力が発揮できぬまま、再び負けてしまうという負のスパイラル。ゲームにおけるティルトを簡単に説明するのであれば、こんなところだ。
そもそも、なぜ人はティルトに陥るのだろうか。
それはひとえに、「敗北という事実」が強烈なまでに心をかき乱すからに他ならない。
日頃、生活をしていて自分が劣等感を感じる機会がどれぐらい訪れるだろうか。「他人に負けた」と敗北を認める瞬間は、毎日あるだろうか。ほとんどの人は、日常生活において頻繁に感情を揺さぶられることはないはずだ。
しかし、ゲームではそれが頻繁に、また明白に起こる。自分が相手に負ければ敗北する。強烈な無力感に襲われ、苛立ちを覚えるだろう。敗北という事実は、自分が無能であるということが白日の下になっているのと同義なのだ。
普段耐性の付いていない部分でストレス事案が発生するのだから、精神が揺さぶられるのも無理はない。そしてゲームをプレイしている時にも、余計なことを考えるようになる。例えば、「負けているのは自分の実力のせい」と考えて自信を失い、定石プレイから逸脱してしまうなどだ。一度の敗北でそこまでメンタルが崩れることはないだろうが、たまたま負けが連続するだけで、人は平常心でプレイすることができなくなってしまう。
もちろん、ティルトが誰にでも訪れる事象だとは思っていない。それこそゲームを息抜きと割り切り、勝利も敗北も等しく喜べるという人もいるだろう。だが少なくとも私自身や、私の周囲のゲーマーは、敗北に対して敏感だ。それは時には勝利への探究という形で役立つこともあれば、ティルトに陥る場合もある。
そう、ティルトはひどい現象であることに間違いはないが、自身の成長と紙一重なのだ。ゲームで成功するために、勝利するために、ティルトに陥らないようにすることが大切だし、もしティルトになってしまったのならば、迅速に抜け出すのが重要だ。
早速、その具体的な方法をいくつか提案しよう。なお、これらすべては実際に私が実践して成功している。
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