新始動告げる『ゲンロン10』 思想家のしたためる「愛の実践」
2019.11.07
“生きづらさ”が声高に叫ばれる昨今。「でなければならない」という病理から人を解き放つ言葉さえ、失われつつある。
未来をつくるために求められるメディアとは何か。ロングインタビューの最終回。
クリエイター
この記事の制作者たち
時代の節目を迎える現在。
平成を代表する思想家・東浩紀さんには、この30年はどのように映っていたのか。
最終回の更新でうかがった、時代を牽引する思想家/経営者として、次の時代が来たる目前、口に出来る唯一の希望とは。
取材・執筆:須賀原みち 編集:新見直
目次
- “生きづらさ”に立ち向かう哲学の言葉
- 資本主義=多様性の排除、ではない
- 次の時代を虚しくしないために
──経営者としての立場が、より多面的な見方を示してくれたというお話がありました。今、世界的に“多様性”という言葉が取り沙汰され、日本も例外ではありません。
例えば、安倍政権下で入管法が改正され、外国人労働者の受け入れ拡大が開始されます。
日本は先進国の中でも少子高齢化が著しく、労働人口として外国人に期待が寄せられています。一方、外国人労働者に対して満足のいく待遇を提供できていないという現実もあります。
リベラルであり、中小企業の経営者でもある東さんとしては、この問題についてどのようにお考えですか?
東 外国人労働者を受け入れながら、待遇の改善や差別を改善していくしかないんじゃないでしょうか。完全な制度をつくってから導入と言っている場合ではない。
日本が多様性を拒絶するのは外国人に限った話ではなく、いまだに女性も働きにくい社会です。
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