
TikTokは震えている──本音でも建前でもない「2.5」的ストリート空間
「わからない」「気恥ずかしい」と敬遠されがちなTikTokとはどういう場所で、いま何が起きているのか。
音楽・広告・ファッション──2010年代の“魔術”を、トラップミュージックを足がかりにジャンル横断的に紐解いたnoteのエントリーがバイラルした「つやちゃん」による、新しい表象としてのTikTok論。

あなたは、TikTokから目を背けている。「どうせこんなものだろう」と決めつけ、見なかったことにしている。黙殺、軽視、批判。多くの人がTikTokに対して「生理的に」何かしらの態度を無意識にとっている。
一方で、多くの人がTikTokに熱中している。夢中で、病的に、半ば中毒として。SNSは数あれど、ここまで人気を誇りながらここまで忌み嫌われているサービスは他に思い当たらない。だからこそ、TikTokは我々の感情のもとに取り扱われ、感情のもとに分析され、これまで正しく論じられてきたことはあまりなかったのかもしれない。
果たして、TikTokとは何なのだろうか。あの数秒の動画に、私たちは一体何を込めているのだろうか。
Lil MoseyやLil Nas XがTikTokをきっかけに爆発的ヒットを記録したことで音楽業界にもいよいよ大きな影響が見え始め、ついには全世界でのアプリダウンロード数が15億を超えたと報じられていた2019年の秋頃。私はTikTokを運営しているByteDance社との打ち合わせで、この興味深いサービスに対して矢継ぎ早にいくつかの質問を繰り返していた。
たまたまある仕事でのつながりで打ち合わせの段取りが決まり、その時にどんな会話をかわしたかはもう覚えていないが、TVモニターや資料に踊るTikTokのロゴを見つめ、私は何か眩暈のようなものを感じていた。白い音符の周りに重ねられた赤色と青色の枠は版ズレしているかのごとく揺れていて、2Dで疑似3Dを描いているかのような、幻覚に近いものを感じた。
その場で、ByteDance社は中国の企業であり、TikTokは中国語では「抖音」と表記されていることを知った。抖音は「ビブラート」という意味らしい。なるほど、TikTokのロゴはビブラートのように震えている。2-Dimensions(2次元)と3-Dimensions(3次元)の間を行き来するかのごとく、ちょうど2.5次元くらいで震え、生理的に/暴力的に、私たちの目をくらませてくる。
執筆:つやちゃん 編集:新見直
目次
-
サンプリングが特権ではなくなった時代のプラットフォーム
-
生身の人間とキャラクターの狭間で
-
3でも2でもない、2.5枚目として
-
手のひらの上で生まれた、新時代のストリート
サンプリングが特権ではなくなった時代のプラットフォーム
そもそも、TikTok上ではどのような現象が生じているのだろうか。
無数の曲の中から一曲をピックアップし、音楽に合わせて様々な表情で──楽しそうで、おちゃらけていて、喜びに満ちていて、憂鬱げで、本当にその表情は様々である──踊り、時に全身を使って表現するというTikTokマナー。その行為はまさにDJでありシンガーでありダンサーであり、ステージを一人で操るマルチクリエイターである(と言ったら褒めすぎだろうか)。
彼ら彼女らが選ぶ曲は、必ずしも有名なヒットナンバーというわけではない。何の脈絡もなく突然無名な曲が使われ、いきなりYouTube等のストリーミングの再生回数を伸ばすという、ミュージシャン側も驚く展開が生まれることが多々ある。音楽そのものが持っていた文脈も一切無視され、それぞれが“単なる音のデータベースとして”非常にユニークな使われ方をする(そして曲には新たな息吹が吹き込まれる)。
Keith Ape、KOHHらの『It G Ma』がメイク動画に使われたり、サカナクションの『新宝島』が「マジで疲れ宝島」としてすさまじい勢いでバズっていったのは良い例だろう。
@jocelynnnnnnn__
スカスカのトラップに特徴的な音や声を挿し込んだ曲──KRYPTO9095 feat.D3Mstreet『Woah』やAuntie Hammy『Pew Pew Pew』など──はTikTokと非常に相性が良く、ポージングや表情のアクセントを乗せやすい。効果音を詰め込んだABSRDST and Diveo『We're Beautiful』やsundial『your text』は、その極地と言って良いかもしれない。
@xenoulinha Your text - Sundial ##foryou
かつて、DJ Shadowは「ティーンの頃、サンプリングというのはニューヨークのひと握りのトップDJだけが知っている秘密のテクニックだった」と語っていた。それから30年近くが経ち、TikTokというプラットフォームによって、皆がライトにDJ気分を味わえるようになったのである。
生身の人間とキャラクターの狭間で
しかし、TikTokのパフォーマー達にとって、音楽は目的ではなく手段でしかない。TikTokの曲は全て、ただただ僕/私のキャラクターを増幅させる装置として機能している。美しく盛りたい時、面白い笑いを作りたい時、エモい自分を演出したい時、音楽はキャラクターの魅力と価値を強化する。ポップミュージックのミュージシャン達が曲それ自体の価値増幅手段としてミュージックビデオを作ることの裏返しに、彼ら彼女らはTikTokでのキャラクター演出としての価値増幅を目的に、曲を選び使う。
彼ら彼女らはシンガーでもあるが、自らの声で言葉を発することはほとんどない。「あたかも自分自身の声であるかのように」リップシンク(口パク)で演出される。男性は男性ボーカル曲を選曲する、といったようなマナーも存在しない。リップシンクは性別を超えて大胆に、多少強引に行われる。
@_chiyuu_ ※同一人物です ##foryou ##foryoupage ##lizzo ##boys ##girls ##男装 ##男装女子
恐らく、TikTokの最大の魅力と中毒性はここにあるのではないだろうか。一人のパフォーマーが、アニソンもギターロックもEDMもトラップも古今東西のあらゆる曲を乗りこなし、性別をも超え、キャラクターのバリエーションを更新していくということ。
ここから先はPremiumユーザーのみ
ご覧いただけます
あと3158文字
KAI-YOU Premiumは月額定額(税別1000円)のコンテンツ配信サービスです。「KAI-YOU.net」の有料版という位置付けのもと、"ここでしか読めないポップカルチャーの最前線"をお伝えしていきます。
2.5次元演劇と通ずるTikTok
Series
連載

都留泰作&柞刈湯葉 対談
漫画『竜女戦記』の都留泰作。SF小説『横浜駅SF』の柞刈湯葉。漫画家でもあり、文化人類学者、また京都精華大で教鞭を執る学者でもある都留と、SF作家でありながら、漫画…

時代を映すクリエイター loundraw連続対談
10代でイラストレーターとしてデビューし、小説やCDのイラスト、TVアニメのキャラクター原案、漫画や小説の執筆、作詞と、多岐に渡る活動を続けるloundraw。 2019年に…

孫GONGを訪ねて京都を巡る
存在感のある巨体と、その腹部に鎮座する和彫りのダルマ。関西で随一の大麻好き。まるでフィクションから飛び出してきたかのような強烈なキャラクター。 「京都のヤク…

平庫ワカ作品が生む漫画の重力
ネットを起点に大きな反響を呼んだ漫画『マイ・ブロークン・マリコ』の作者、平庫ワカ。「描いたものは後から必ず描き直したくなる」と語った平庫が作品ごとになにを描き…

大石昌良の本音「音楽にも物語を」草野華余子との対話
アニソンシンガー・オーイシマサヨシとしての顔も持ち、作家としても活躍を広げる大石昌良さんと様々なゲストによる対談連載「音楽にも物語を」。 再始動の一発目は、…

木村昴×ピーナッツくん/兄ぽこ 対談 キャラクターに“リアル”は歌えるか?
群雄割拠のVTuber界にて圧倒的なオリジナリティを放つオシャレになりたい!ピーナッツくんと甲賀流忍者!ぽんぽこさんによるユニット「ぽこピー」。 動画の毎日投稿に…

usagiが追う、みんなの「初体験」
アンダーグラウンドからポップまで、自由に領域を行き来する謎の漫画家・usagiさんの新連載。 様々な領域で活躍する人、あるいは何も変哲もない人にまで、その人の「初…

QuizKnockインタビュー 知られざるクイズの世界
2016年に立ち上げられ、19年には法人化。WebメディアやYouTubeを通じてクイズの魅力や「知ることの楽しさ」を発信してきたQuizKnock(以下、クイズノック)。 知られざ…

ラッパーの漢 a.k.a. GAMIが語る本音
ラッパーの漢 a.k.a. GAMIが、乾燥大麻を所持していたとして、2020年5月に逮捕された。それを契機に、自身の会社・鎖 GROUPの代表を辞任し、ラッパーとして再出発すること…

現代イラストレーターの肖像
SNSを中心としたインターネットサービスの発展によって、個人が気軽に創作を発表できるようになった現在。 クリエイターが会社に属さなければ身を立てられなかった時代…

「フィメールラッパー」という現象
先人たちが築き上げてきた歴史──日本における本流ヒップホップを“正史”とするなら、これまで片隅に追いやられてきたフィメールラッパーたちの歴史は、何と呼…

SILENT KILLA JOINTインタビュー 2年半の空白から見つけ出した世界
ラッパーとYouTuberという存在を横断し、越境し、アンダーグラウンドから絶大な支持を集めるSILENT KILLA JOINT。 2017年に傷害事件で逮捕され、2年半の懲役刑という空…


アニメ脚本家になる方法 志望者のための生存戦略
意外にも、あまり一般化されていないアニメ脚本家への道。実写と比べた時、一般参加できる公募なども多くない。 その理由は? そもそもなり方は? 現役脚本家に聞いた…

オリエンタリズムを超えるアジア映画
2019年の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の快挙はいわずもがな、西洋のステレオタイプを乗り越えたアジアのミクロな物語が、国境を超えてひととひとを繋ぎ、メインス…


MCバトル主催者 三つ巴座談会「戦極」正社員、「MRJ」派遣社員、「凱旋」怨念JAP
2020年現在、ブームが衰えるどころかますます隆盛を極めるMCバトル。 現場を最前線で支える「戦極MCBattle」、「凱旋MCBattle」、「MRJ」の主催者が一堂に会した。

KAI-YOU Podcast
アニメや漫画、ゲームから、文芸、音楽、映画、ストリートカルチャーまで、「ポップ」を独自に定義するカルチャーメディア「KAI-YOU」が、取材を通して出会った様々な方々…

バトルトイグランドマスター・宮下兼史鷹の「芸人おもちゃ手帖」
いまテレビで引っ張りだことなっているお笑いコンビ・宮下草薙。そのツッコミ担当である宮下兼史鷹が、超がつくほどの「おもちゃ狂」であることはあまり知られていない。 …

岩永亮祐の現代マンガ考察塾
日本のポップカルチャーにおいて、漫画の存在は大きい。 多くの映画やアニメーションなどの映像作品の原作という中心的な役割を担い、長年続く出版不況の中でも漫画の…

時代を紡ぐ新鋭編集者
社会や文化のあり方を見つめ、コンテクストを紡ぎ、社会の半歩先の価値観を提示することが求められる編集者。メディアを取り巻く環境がかつてないほど変化するなかで、彼…

大石昌良の本音「音楽にも物語を」堀江晶太との対話
アニソンシンガー・オーイシマサヨシとしての顔も持ち、作家としても活躍を広げる大石昌良さんと様々なゲストによる対談連載「音楽にも物語を」。 かねてから度々名前…

“ぼくのりりっくのぼうよみ“と”たなか“の2人が伝えたかったこと
2019年1月29日、ラストライブの「葬式」で華々しく最期を飾った「ぼくのりりっくのぼうよみ」(以下ぼくりり)。辞職後の現在は「たなか」名義で、さまざまな分野で活動す…

ゲーム攻略サイトの情報環境、遊びとインターネット
e-Sportsの台頭や配信サービスの充実化、ソーシャルゲームの隆盛──エンターテイメント産業において、近年のゲームの活躍はめざましいものがある。 そしして、人はゲー…


大石昌良の本音「音楽にも物語を」Tom-H@ckとの対話
アニソンシンガー・オーイシマサヨシとしての顔も持ち、作家としても活躍を広げる大石昌良と様々なゲストによる対談連載「音楽にも物語を」。その発端となったのは、4年前…

カンザキイオリ インタビュー 被覆される現代の祈り
2010年代の終わり、VTuberの勃興や歌い手のメジャーシーンへの台頭など、ネット発の文化がさら勢いを増した。 同時に、かつてニコニコ動画で一世を風靡した、ボーカロ…

大石昌良の本音「音楽にも物語を」 田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)との対話
シンガーソングライター、作曲家、バンド・Sound Scheduleのボーカルをつとめる大石昌良。ロックバンド・UNISON SQUARE GARDENのベーシストであり、作曲家である田淵智也…


ラッパー/通訳者 Meisoに聞く、ストリーミング時代の翻訳
NetflixやAmazon Primeなどの映像ストリーミング・サービスは、現代の映像視聴環境に大きな変化を生み、オンラインプラットフォームでの「世界同時配信」はコンテンツのボ…

えなこ×よきゅーん インタビュー 現代コスプレイヤーの提示
1970年代から続く、コミックマーケットが成立させた「同人」による経済圏。 クリエイターも消費者もフラットに、同好の士であること、あるいは「オタク」であるという…

Webメディア有識者会議2019
KAI-YOUはこれまで、Webメディアというシステムや業界、あるいはそこで働く人々についての、自己言及的な記事や取材をあまり行なってこなかった。 それは「ポップ」を…

越境する音楽家たち
言語やバックグラウンド、活動の拠点、表現手法にとらわれないアーティストが、国内からも数多く現れている。Superorganismを筆頭に、んoon、Newspeak、YonYon、Moment Jo…

大石昌良の本音「音楽にも物語を」 稲村太佑(アルカラ)との対話
多方面で精力的に活動する作曲家の大石昌良さん。その原点であるバンド・Sound Scheduleよりも以前、神戸のバンドマン時代を知るアルカラ・稲村太佑さんの登場は、これま…

ひろゆきに聞いてみた コンテンツのこと、それを取り巻く情報環境のこと。
変化するコンテンツ及びそれを取り巻く情報環境について。2ちゃんねる創設者である「ひろゆき」こと西村博之氏に聞いた、現在の見通し。 膨大な情報に接することがで…

ハサン・ミンハジのオチから世界を知る
ポリティカルなイシューと大衆の媒介者となるアメリカのコメディアン。その中でも急先鋒と目され、世界的に注目を集めているのがハサン・ミンハジだ。彼のNetflix番組『ハ…

usagiのNetflixドラッグムービーマンガコラム
ヒップホップカルチャーをサンプリングしたグラフィックや漫画作品をSNSに投稿する漫画家・usagiさん。 ヒップホップだけでなく、ギャルやガラケー文化、漫画やアニメ…

てんちむ×ゆづき 対談 「映え」時代のサヴァイヴ術
子役、ブロガー、ギャルモデルを経て、現在はYouTuberとして活躍するてんちむさんと、レズビアン風俗「レズビアン東京」の売れっ子キャストであり、インフルエンサーとし…


SASUKEと「SASUKEの親」インタビュー
新しい地図 join ミュージックへの楽曲提供や、m-floのアルバムへのリミックスでの参加、自身もワーナーから楽曲をリリースするなど、音楽家として多くの実績を持つSASUKE…

禁断ボーイズの生存戦略
2017年に起こしたVALU騒動によって、人気絶頂の最中に活動休止した禁断ボーイズ。活動再開後は、かつての過激さはなりを潜め、動画の方向性を模索。 個性的な髪色も反…

大石昌良の本音「音楽にも物語を」 櫻井孝宏との対話
音楽と演技という、全く異なるアプローチながら一つの作品をつくりあげる上で共に作品を彩る存在であるアーティストと声優。 音楽家の大石昌良さんと、声優の櫻井孝宏…

彫り師に学ぶ“絵描き“の海外戦略
HIPHOP動画メディア「ニートtokyo」のインタビュアーでフリーランスの編集者の山田文大氏。海外からの観光客の刺青を趣味で写真に撮り続けてきた彼が抱えている違和感。 …

大石昌良の本音「音楽にも物語を」 ゆゆうたとの対話
稀代の天才音楽クリエイター・大石昌良。インターネットの弾き語りやネタ配信で人気を博すゆゆうた。少しでも触れ合うたびにインターネットに大きな波紋を起こしてきた両…

日本に届かない“ムーンサイド“な海外音楽の旅
“ムーンサイド”とは、任天堂のRPG『MOTHER2』に登場するエリアのひとつで、“RPG史上最強の狂気の場所”としても知られている。 この連載は、ま…

雑誌は今も“事件の現場“たりうるか?
かつて雑誌が、強い世界観を打ち出した誌面で社会と切り結んできた時代があった。雑誌発のムーブメントが社会現象化することも珍しくなかった時代、事件は確かに雑誌とい…

最終回のその先 「ロッキンユー!!!」石川香織インタビュー
『ロッキンユー!!!』は読み切り版が投稿されるとTwitterで大反響を呼び、Webコミック媒体「少年ジャンプ+」で連載が開始。瞬く間に人気作品の一つとなった。 しかし人…

B&B内沼晋太郎 × YOURS BOOK STORE有地和毅「GAFA以降の本屋」
今、“本屋の未来”を語ろうとすると、「本が売れない」「書店経営が苦しい」という収束論に終始しがちだ。しかし、「知に触れる場所」として存在してきた本屋…

「小説家になろう」インタビュー 文芸に残された経済的活路
Web小説の歴史は長い。インターネットが民間でも気軽に利用されるようになってから、個人サイトや掲示板では小説家志望やアマチュア作家たちの練習の場として、あるいは同…

クロちゃん×はるかぜちゃん対談 キャラクターの向こう側
2019年現在、「叩いてもいいキャラ」の筆頭は安田大サーカスのクロちゃんだろう。『水曜日のダウンタウン』でその生態が次々に暴露されたことで“モンスター”…

バーチャルカルチャー論
今、バーチャルというこれまで未踏だった新しい世界に文化経済圏(エコノミー)が成り立ちつつある。 ヘッドマウントディスプレイや3DCG、Unityといったバーチャルリア…

ハハノシキュウのMCバトル小説『韻も踏まずに』
「KAI-YOU.net」でライターデビューを果たしたラッパー・ハハノシキュウ。この春には、星海社から小説家としてデビューを果たし処女作『ワールド・イズ・ユアーズ』を上梓…

大石昌良の本音「音楽にも物語を」 田中秀和との対話
「アニソンが物語を失っている」──2016年当時、「君じゃなきゃダメみたい」でアニソン界にも“オーイシマサヨシ”としてその名を轟かせたアーティスト・大石昌…

藤田祥平の「キルをしている暇はない」
FPSゲーム『Wolfenstein』では日本代表として活躍し、ゲームエッセイ『電遊奇譚』(筑摩書房)やゲームに賭けた半生を綴った自伝的小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入…

インターネットの正しい使い方
誰もが組み込まれるようになったインターネットという広大なネットワークの海には、濃淡が存在する。ダークウェブまで潜らなくても、明るい場所もあれば、すぐそこに暗い…


RAqが読み解く海外ヒップホップの思想
ファッションやアート、大衆音楽、あるいは政治にまで影響を与えるまでに成長した現代のストリートカルチャー。特に10代や20代の若者にとって、その声を代弁するかのよう…

みきとPインタビュー ボーカロイドはYouTubeでも夢を見るか?
初音ミク10周年をはじめ、米津玄師や須田景凪らボーカロイドをルーツとするアーティストたちの躍進といったメモリアルな出来事を経て、ボーカロイドシーンはまた新たなフ…

戸田真琴の「この世界の愛し方」を語ろう
AV女優やコラムニストとして活躍する戸田真琴さんをホストに、各界からゲストを招いてトークする音声番組がスタートします。 戸田真琴さんは、KAI-YOU.netでも映画コラ…

アニメを深める“環境”ガイド
いまや国内だけでなく世界で放送・配信されている日本のアニメーション。TwitterなどのSNSをはじめ、インターネット上ではアニメの様々な側面が語られている。しかし、そ…

東浩紀インタビュー なぜ今、批評なのか
思想家/批評家であり事業家でもある東浩紀さん。 東日本大震災および福島の原発事故を経ての復興計画の提案にはじまり、戦後日本の美術批評、ロシア現代思想や日本の…

世はまさに、大ゲーム時代
近年、e-Sportsの隆盛が喧伝されるほか、YouTubeやTwichを中心にゲーム実況における環境整備が続き、「ゲーム」を取り囲む環境が大きく変化している。「ゲームをプレイす…

「兄ぽこ」インタビュー VTuber個人勢としての矜持と未来
驚異的なスピードで発展し、マネジメント事務所や運営企業の隆盛も目立ったVTuberムーブメント。サービスやプロダクトへの大型投資が行われる一方、無所属で活動を行う「…

『HUNTER×HUNTER』論 冨樫義博の挑戦
1998年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画家・冨樫義博さんが描く『HUNTER×HUNTER』。 主人公のゴン=フリークスが父親であるジンを探すためハンタ…