Creepy Nutsの世界的ヒットは、なぜ“日本語ラップの偉業”として語られないのか?
2024.10.18
クリエイター
この記事の制作者たち
ヒップホップユニット・Creepy Nutsの新曲「オトノケ」を、一言で評するなら“奇々怪々”である。
「少年ジャンプ+」で連載中の怪奇バトル漫画を原作としたTVアニメ『ダンダダン』(原作・龍幸伸さん、アニメーション制作:サイエンスSARU)のオープニングテーマとして制作された本楽曲。まず一聴してもらいたい。
DJ松永さん作編曲によるジャージー・クラブ※のビートに乗せて放たれるR-指定さんのラップは、走っているのではと錯覚してしまうほどにリズムを食っている。
本稿では「オトノケ」のリズムデザインの観点から分析。その異質さの正体を探る。
※ジャージー・クラブ:2020年代より世界的に流行する4/4拍子のダンスビート。キックドラムを四分音符・四分音符・付点八分音符・付点八分音符・八分音符の5つ打つリズム・パターンや、「Bed Squeak」と呼ばれるベットが軋むようなサンプリング音源が使われていることなどが特徴
「オトノケ」のラップ(および歌)は、イントロの<ダンダダンダンダダンダンダダンダンダダン…>というリズムパターンをベースに、ライミング(=韻を踏むこと)が組まれている(余談ではあるが、メロディを構成する最小単位のフレーズを、音楽理論では“モチーフ”あるいは“動機”と呼ぶ)。
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