Vol.3『Eve Online』 戦場でのフェアネスは、現実のそれとは真反対だ

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  • 2019.06.28 20:00:00

その世界を支配する理を知ること。

それだけが、戦場を生き抜くために必要な地図だ。

Vol.3『Eve Online』 戦場でのフェアネスは、現実のそれとは真反対だ

『EVE Online』画像出典:Steamの『EVE Online』ページより

自分の命と引き換えに、なにかひとつだけ願いを叶えられるとするならば、私は宇宙へ行く

私たちの悩みや栄光はすべて、二次元的なものである。人間的な生活とは、重力にとらわれた生活である。私たちは正面から他人を愛し、背後から刺され、両隣の友人と交歓する。

私たちは前後左右へ歩く。歩き続ければ、この球形の大地を一周して、もといた場所の自分の背中に触れることもできるだろう。

毎朝、目が覚めて、寝台から頭を上げるとき、私は重力にたいする恨みを抱く。二足歩行、四足歩行、いや、そもそも、どんなかたちの移動であっても、たとえ飛行機に乗って世界を一周しようとも、それは宇宙的な視座からみれば、地を這いずる獣の行いにすぎない。

自分の命など、軽すぎる。ひとつしかないが、いくつもあるならすべて支払ってよい。かりに宇宙へ行くために、隣人の命、愛するひとの命、両親の命、あるいは地球そのものの命、あらゆる愛と希望を投げ打たねばならないのであれば、私は喜んでそうする。

生涯の夢は、愛するひとが安心して旅立てるように終の床で手を握っていてやることでも、作品らしきものを創ることでもない。どんな形でもいい。宇宙へ。無辺なる未知へ、銀河系の中心へ、深宇宙の外縁へとたどり着くことである。

だから私が『Eve Online』の門戸を叩いたのは、じつに自然な流れだ

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