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  • 2021.06.08

文化を混ぜ合わせて届けるということ──西尾雄太 a.k.a. STAG インタビュー

漫画家・西尾雄太。イラストレーター・VJ・書店の店長として活動していた「STAG」時代の貴重なインタビューをお届けする。

文化を混ぜ合わせて届けるということ──西尾雄太 a.k.a. STAG インタビュー

STAG「livetune『Re-Dial』PV一部背景設定」

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現在では、『アフターアワーズ』や『水野と茶山』などを代表作に持つ漫画家・西尾雄太

かつて、イラストレーター・STAGとしても精力的に活動してきた経緯がある。イラストサークル「百化」に所属しつつ作品の発表を続け、村上隆率いるKaikai Kiki Galleryにて開催された「A Nightmare Is A Dream Come True:Anime Expressionist Painting(AKA:悪夢のどりかむ)展」にJNTHED、Mr.といった作家らとともに参加したことも。

当時、本職は某書店の店長で、イラストだけでなく本職でもその手腕も評価されていた。そんな特殊な環境で作品を制作していたイラストレーター時代、どんな考えのもと、作家活動を続けていたのか。

※本稿は、「KAI-YOU.net」にて2013年に配信されたイラストレーター・STAG時代のインタビューを再構成して配信したものとなる。そのため、呼称も当時のままSTAGで統一している

目次

  1. 店長とイラストレーターの両立の秘訣
  2. 何かと何かを繋げるイラストレーションの役目
  3. 何かと何かを繋げるイラストレーションの役目

店長とイラストレーターの両立の秘訣

──STAGさんは書店の店長さんという本職を持たれつつ、フリーランスとしてカイカイキキさんとの仕事はじめ、多くの作品を発表されていますが、どのようにバランスを取られているのでしょうか?

STAG 基本的には本職がメインですね。会社の人間なので当たり前ですが。けれど、最近はおかげさまでプライベートワークをいただく機会が増えてきたので、今後の舵取りをどうしようかなと悩んでいます。

小売りという仕事は好きですし、作品にもフィードバックはあるのですが、さすがに店長職じゃなくてもいいのかなと思うようになりました。毎日人を動かしながら仕事をしつつ、イラストを描くというのがどんどん大変になってきているというのと、うちの会社はそんなに大きな会社ではないので、わりとトップダウンと言うか、店長の先という役職があまりないんです。

あと二つくらいランクがあって、その上はもう社長なので。あとはできる店長かできない店長かという差くらいです。経理も兼ねた事務的な仕事が増えていくので、どんどん面白みがなくなってくるんですよね。僕はお客さんを相手にする仕事が好きなのだと思います

※その後、STAG氏は実際に書店を退職し、フリーランスとして独立

──そんな中でどうやって作品をつくる時間を捻出していらっしゃるんでしょうか?

STAG 基本的には、寝ないことですね(笑)。それしかないですね。根性だけです。

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