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  • 2021.09.17

イラストレーター「ざいん」インタビュー アート/イラストの狭間で

デジタル表現は、油絵といった美術的スキルとどう交わるのか。イラスト/アートの線引きとは。

※本稿は、リニューアル前の「KAI-YOU.net」にて2011年10月に公開した記事を再構成したもの

イラストレーター「ざいん」インタビュー アート/イラストの狭間で

クリエイター

この記事の制作者たち

同人や商業で活躍し、他に類のない色使いと構図が目を惹くイラストレーター・ざいん

近年では、小説家・野﨑まどによる衝撃作『バビロン』装画や、アニメ化の際にはキャラクター原案をつとめ、サウンドドラマプロジェクト『メゾンハンダース』でもキャラクター原案を手がけている。

TOYOTAと初音ミクのコラボ「COROLLA+MIKU」イラストに抜擢されて注目を集めたことも。

ざいんの、イラストレーターとして歩んできた道のりとは。

美術を出自に、商業・同人で活躍するイラストレーターに

──ざいんさんはイラストレーターさんの間で、元々評価も高く有名でした。作品を拝見していて、独特な色使いが印象的ですが、どこかで美術を学ばれていたんですか?

ざいん 大学は多摩美(多摩美術大学のこと)の油絵科だったんです。高校は普通のところだったんですけど、美術の予備校に通っていたので美術にはずっと触れていました。絵を描くこと自体は子どもの時から好きでした。

意外とイラストレーターの界隈には多摩美と武蔵美の人が多いですよね。

──多摩美を卒業されて、腰を据えてイラストレーターとしてのお仕事をされているんですね。学校ではやはり「ざいん」としての活動とは全く違って美術、油絵だけを学ばれていたんですか?

ざいん そうですね、普通に学校の課題で全然違うものを描いていて、学生として展示などもやっていたんですが、イラストを描く方が楽しくなっちゃったんです。別に出版社に持ち込みとかはしてないんですけど、pixivがきっかけでチラホラと仕事のお話もいただけるようになりました。

──同時に、様々な同人企画にも以前から参加されていますよね?

ざいん ネットでもイベントでも段々顔見知りが増えていくので、それで繋がりが広がってゲストとして呼んでいただくことがあります。それは別に特別なことでもなく、たぶん普通の同人のやり方だとは思いますが。

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ゲストとして同人誌『sailorbon』に寄稿した作品

──無粋な質問ですが、同人誌でゲストとしてご寄稿される場合、原稿料は出るんでしょうか?

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