「誰かを救うために歌うんじゃない」VTuberの歌姫が秘めた初期衝動
2023.07.07
バーチャルYouTuber(VTuber)関連トピックを毎週ピックアップし、よりPOPに、より深く掘り下げていく『週刊VTuber経済ニュース』。
第16回は、VTuber事務所と音楽レーベルの関係性について解説する。
音楽配信サイト・Spotifyのプレイリスト「VTuber Complete Playlist JP」には、国内のVTuber楽曲が網羅されている。
7月上旬時点で、その数は約1万1千曲に上る。一部にはバージョン違いや被りも存在するが、それでもその数は圧倒されるほどだ。
VTuber業界では、オリジナル楽曲が増加しつつある。4月には通信カラオケ・DAMの検索ジャンルに「VTuber」が追加。VTuberの音楽活動は、ゲーム実況と並ぶ2大ジャンルと言ってもいい状況になっている。
7月8日にも大きな動きがあった。
VTuber事務所・ホロライブプロダクションが、メジャーレーベル・ユニバーサルミュージックの邦楽レーベル・EMI Recordsと共同で音楽レーベル「holo-n」を設立すると発表。ユニバーサルミュージックの邦楽レーベル・EMI Recordsと共同で運営する。
ホロライブでは「hololive IDOL PROJECT」をはじめ、多くの音楽プロジェクトが進行してきた。
2023年3月に大型イベント「hololive SUPER EXPO 2023」で発表された新音楽プロジェクト「Blue Journey」が、このレーベル・holo-nの一環として進行していたものと今回判明した。
「Blue Journey」のプロジェクトプロデューサーは、「共同レーベル設立による協力体制では、タレントの新たな一面をお楽しみいただけるような取り組みができると考えています」と述べ、今後も「Blue Journey」を通じたメンバーの音楽活動のバックアップ体制を支援するスタンスを表明している。
「Blue Journey」にはホロライブに所属するVTuberから23名が参加し、4月から3ヶ月連続でシングルを発表してきた。
「Blue Journey」参加メンバーは、あくまで歌唱を行ったメンバーであって、レーベル「holo-n」には属していない。
※「holo-n」には音楽プロジェクト「Blue Journey」としての所属となり、「Blue Journey」参加メンバーは本レーベルには属しません。
— ホロライブプロダクション【公式】 (@hololivetv) July 8, 2023
つまり、「Blue Journey」で楽曲を発表しても、メジャーレーベルから曲が出されたことになるが、それでメンバーがメジャーデビューとなるわけではない。少々特殊な事例と言えるだろう。
ユニバーサルミュージックはこれまでも、VTuberに積極的に携わってきた。
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