お笑いから見て、音楽が“異常”な理由 大石昌良x粗品(霜降り明星)対談

Interview

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  • 2021.06.18 21:00:00

音楽家・大石昌良と、音楽家としての道を歩み始めた粗品。

お互いに気になる質問をぶつけ合う。「誰も聴いたことない音楽はまだつくれるのか?」。

お笑いから見て、音楽が“異常”な理由 大石昌良x粗品(霜降り明星)対談

音楽クリエイター・大石昌良を唸らせるほどの音楽への愛を表明する芸人・粗品。ついにメジャーレーベルと協力して自身のレーベルを設立した粗品の覚悟のほどは、彼が目指す目標の高さからもうかがえる。

既存の枠を大いに逸脱し、誰にも真似できない活動を続ける彼が音楽活動を通じて成し遂げたい夢とは。

そして、いちアニソンファンとして実現してほしいという願いとは?

大石昌良ヘアメイク:瓜本美鈴

目次

  1. 目覚め始めるプロデューサーとしての才覚
  2. 芸人と音楽家の絶対的な差
  3. 誰も聴いたことない音楽はまだつくれるのか
  4. なるか!? 奇跡のコラボ
  5. アニソンが最も進んでいるシーンに見える
  6. サイン入りチェキをプレゼント!

目覚め始めるプロデューサーとしての才覚

大石 そもそもなぜレーベルを立ち上げようと思ったんですか?

粗品 一つはさっき言ったように音楽家の方たちに失礼のないようにですね。真っ向から真剣にやってることを示したかった。

もう一つは、今までこだわれなかったところまでこだわりたいと思ったからです。たとえば今までマスタリングとかミックスも自分でめっちゃ調べてやってたんですけど、どうしてもしっかりやりきれていなかったんですよ。

大石 そうか、作詞作曲に加えてそこまで自分でやってたんだ。

粗品 今のままじゃこだわりきれないなと思っていたら、ユニバーサルが協力してくださるということになりました。今は、本物のエンジニアさんに僕の要望を叶えてもらってますね。これまでは、自分の好きなことを最大限表現するための技術が伴っていなかった。だから、そのための環境を求めたというがもう一つの理由です。

大石 素敵ですね。勇者が仲間を集めてる感じというか、ルイーダの酒場みたいになってる(笑)。

粗品 「ドラクエ」のね(笑)。

大石 ミックスとかマスタリングは任せる人ができたということだけど、ボーカルディレクションは自分でやったの?

粗品 しました! なんなら仮歌の収録から立ち会ってます。最初いただいた仮歌が正直全然で…。

大石 それはあるある…かもしれない(笑)。それを経験できると変わっていくんだよ、次はこう要望を出せばいいんだなって。

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音楽の話になると、より一層熱がこもる

粗品 ディレクションっておもしろいですね!

大石 おもしろいでしょ。どんな感じでやるの? やっぱり褒めながら?

粗品 僕にはできないことをお願いしてるわけですからね、基本は褒める感じでした。

大石 その考え方はすごい大事だと思う。自分にはできないことを任せているからこそ生まれるリスペクトの気持ちは、さっきのレーベルを立ち上げることを僕らに言えなかったことにも表れているし、姿勢として素晴らしい。

さすが、嫁になりたい芸人ランキング第3位だなと

※2021年1月放送の日テレ系「ネタフェスJAPAN 新春4時間スペシャル!!」でのランキングより

粗品 よう知ってますね! でもありがとうございます(笑)。

芸人と音楽家の絶対的な差

──芸人の「粗品」さんのイメージとしては、毒舌キャラも強いと思います。ですがこれまでお話をうかがっていても、クリエイターには多大なリスペクト払っているのが印象的でした。

大石 僕も最初、これだけ持ち上げておいて最後にはなんか言われるんじゃないかってめっちゃ警戒してたんですよ(笑)。

粗品 いやいやいや(笑)。

大石 でも実際に会ってみたらものすごいリスペクトを感じたし、普段の毒っぽいのも同業種のみなさんに対しての期待を込めてのものなのかなって感じましたね。

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粗品さんからは、音楽愛はもちろん、お笑いへの強いこだわりを感じると大石さん

粗品 確かに芸人には毒舌ですね。音楽やってる人の中で音楽下手な人っていないじゃないですか。だから全員尊敬できると思ってるんですけど、逆にお笑い芸人でおもんないやつは山ほどいるんですよ!

大石 歌がそれほど上手くない人もいないわけじゃないんだけど(笑)、それも同業者だからこそお互い言えることなんでしょうね。でも、音楽に対してそれだけ思ってもらえてるのはやっぱり嬉しいな。

粗品 僕も大石さんもネタと曲で、一つの作品をつくるっていうのは一緒だと思うんです。でも、お笑いと音楽とで全然違うところがあって

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お笑いから見て、音楽は〝異常〟