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2023.03.03
現代魔女で音楽家の小松成彰。幸福の科学の2世でありラッパーであるItaq。音楽とスピリチュアルは、2人の中でどのように結びついているのか──
なお本対談は、2022年末に行われたものとなる。
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宗教2世、幸福の科学をレペゼンするラッパー・Itaqと、魔女にしてミュージシャン・小松成彰の対談。2023年、「多様性」がキーワードとなった現在であっても、どこまでも“異色”という言葉がついて回りそうな2人。
Itaqの佇まいは時に学者のようで、一方の小松成彰は静寂をまとっているというか、やはりどこか宗教者然とした雰囲気だ。
前半は「宗教2世」「魔女」にフォーカスして話を聞いたが、後半、話題は2人の音楽活動にも移っていく。
とはいえ、なんでも飲み込んでしまうヒップホップという表現形態と、小松さんの音楽方面でのレンジの広さも相まって、対談はよりカオスの深みに。
目次
- 「荻窪のチャネリングお姉さん」の助言から
- スピリチュアルを、ヒップホップで割って飲む
- ノイズとディジュリドゥ 不定型で、揺らす。
- スカムR&Bという新境地で、催眠をかける
- 日本の魔女団体の音、幸福の科学が鳴らす音
- 「栄養満点だけどクソダサい曲」
- 爆発を起こしたい。それは、一人じゃできない
Itaq 最初にお会いした時に印象的だったことがあって。小松さんがチャネラーの人としゃべったときに、前世が陰陽師系だと言われてから体調が楽になったとか……。
※チャネラーは、いわゆる霊媒師やシャーマンと近しい存在。異次元の意識を媒介<チャネリング>する存在とされている
小松成彰 それは解説が必要かな(笑)。Itaqさんが私の家に遊びに来てくれた時にした話ですよね?
Itaq 小松さんの音楽活動がどう始まったのかっていうことを聞いたつもりだったんすけど、小松さんが「大学時代にすごい体調が悪くて…」という話からスタートしたんです(笑)。それがめちゃくちゃ最高だった。
小松成彰 そうでしたね。学生時代、とても体調が悪かったんですね。でも理由がわからなくて、あとは占いぐらいしか頼るものがないという感じだった。それでよく話をさせてもらっていた作曲家の教授に相談をしたら「良い占い師を紹介する」と言われまして。名前もわからないんですけど、荻窪のチャネリングお姉さんというキーワードと電話番号だけ教えてもらった。電話して教授の名前を伝えたら来てくださいということになったんです。
お姉さんは3つのチャネリングチャンネルを持っていると。大天使ミカエル……だったかな。何度も転生して完璧な存在になった人間「サンジェルマン」? あと、宇宙の意識という3つのチャンネル……ごめんなさい、それぞれ名前はうろ覚えですし、自分が何を選んだのかもはっきり覚えてないんです。ただ、人間の悩みだから人から転生した存在がわかりやすいかなと考えて、サンジェルマンを選んだ気がします。
それで、その人がサンジェルマンを降ろすんです。タイマーをセットして「今から何でも聞いてください」って。「すごく体調が悪くて、日々生きていてとても苦しい。なぜこうなったのか知りたい」と伝えると、「あなたは前世、陰陽師だったときがある。陰陽師の一族に生まれたので、自分の力、陰陽師的な作法などを一族の教育として受けることができた。今世も“力”やムード、雰囲気を引き継いではいるけれど、そういう家に生まれたわけではないので、それをこれから学んでいきましょう」と。
その時は、すっげえわかるみたいなことは特になかった。ただなにか……仮にだとしても理由みたいなものを与えられて「そういうこともあるかもしれない」と、心が少し楽になったんですね。
それからスピリチュアルや占いに入っていった感じです。今は魔女やヒプノセラピーをやっていますが、最初のきっかけはその体験でした。
──2人の、自分の中に芽生えたスピリチュアルなものに対する興味が、音楽とはどう結びつくのですか?
Itaq 俺がそもそもヒップホップ好きになった理由が、効能だったんですよね。ヒップホップって、ある種の俗っぽさの象徴。世俗的な価値観を一種の(お守り的な)タリズマンにしたフォーマットだと思ってて。
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