自己肯定感とコンプレックス それから変身願望

Interview

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  • 2019.08.12 19:00:00

コスメ情報やアプリの充実、広がりによって「変身」が手軽になった現代。

一方でいまだに容姿に関する悩みはいまなお尽きることはない。

自己肯定感とコンプレックス それから変身願望

てんちむさん

子役、ブロガー、ギャルモデルを経て、現在はYouTuberとして活躍するてんちむさんと、レズビアン風俗「レズビアン東京」の売れっ子キャストであり、インフルエンサーとしても支持されるゆづきさん。

二人の共通点は、ネット上にたくさんのファンを持つ、多くの人から憧れられる存在であること。そして、過去の自分からの「変身」をとげた経験があることだ。

メイクやコスプレ、加工アプリ、整形など、自分の姿を手軽に変えられるツールが一般化し、それをSNSなどで「シェア」することが当たり前となった昨今。誰でも気軽に「変身」できる一方で、コンプレックスやガサツさのある「映えない」現実の自分とのギャップは広がるばかりだ。

変身が手軽だからこそ「自分も変わらなければ」という圧力を感じることもあるかもしれない。

過去の自分から今の自分へ「変身」してきたてんちむさんとゆづきさんは、自分のルックスやコンプレックス、終わりのない変身願望とどう向き合ってきたのか。

第一回となる今回は、二人が思う「変身した姿」「ありのままの姿」との付き合い方について深掘りしていく。

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ゆづきさん

変身願望はどこから生まれる?

──そういえば、お二人は初対面ですよね?

てんちむ あっうん!そうですね!初めまして、YouTuberのてんちむです!

ゆづき 実は私は一方的に存じ上げておりました。YouTube好きなので…いつも見てます!レズビアン東京という女性向け風俗店のキャストをしてます、ゆづきです!

てんちむ 動画観てくださってるの嬉しい。ありがとうございます!笑

──今回お二人に伺いたいのは「変身願望」との向き合い方なんです。今って、手軽に容姿を変えられるツールが増えたからこそ、特に女の子は「ありのままの自分」とのギャップを感じて悩むようになっているんじゃないかと感じていて。女性ファンの多いお二人から見て、女の子たちにとっての「容姿」ってどんな存在だと思いますか?

てんちむ やっぱ人ってどうしても他人と自分を比べてしまうんですよ。で、容姿は比べやすいから、みんな気にしちゃうのかなと思います。

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てんちむ 私、最近女の子のファン増えたんですよ。というか増やしたんですけど。そこでお悩みを募集すると、圧倒的に女の子からの相談が多いし、内容も顔とか容姿のコンプレックスについての悩みがほとんど。必要以上に容姿のこと気にしていて、病んでるのかな…?って人が多い。

ゆづき 男の子に比べると、女の子って普通に生きている中で、どうしてもルックスが重視される瞬間が多いなと感じていて。容姿に対するプレッシャーは強いと思います。

私のお客様ってキレイな方とか、清潔感のある人が本当に多いんですよ。でも、いざお会いしてみると「私なんかがゆづきさんに会うのは申し訳ない」みたいなことをおっしゃる、自己肯定感の低い人が多くて。

てんちむ うわっ! わかる! 私マジそれだわ! 私、自己肯定感がゴミクズレベルで低いんですよ(笑)。過去の恋愛でブスブス言われすぎたりとか…トラウマで彼氏をつくるのが怖くなっちゃったし、彼が友達に「お前”あの”てんちむが彼女なの?」とか言われたらかわいそう、とかって思っちゃう。今でも男性と付き合うのが怖いんです。

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克服できるなら、なんとかして可愛くなった方がいい

──確かに、今回SNSで募集したお悩み(最後に記述)も「とにかくブス」とか「整形したい」とか、周りと自分を比べた結果として生まれた悩みが多く寄せられました。お二人は自分と周りを比べて悩んだり、容姿でプレッシャーを感じたりしたことはあるんですか?

てんちむ そりゃありますよ!今でこそ全然気にならなくなりましたけど、昔は幼児体型がコンプレックスだったんです。むちむちでぽっちゃり。胸もないしくびれもない。それが嫌すぎて、恋人もできないと思ってたし、セックスも何もしたくないと思ってました。

ゆづき 私は最近テレビに出演させていただくことがあるんですけれど、その時はだいたい「上品」な「エロ」みたいなキャラクターを求められることが多くて、それが大きなプレッシャーですね。ほんとは「下品」で「エロ」なんですけど(笑)。

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ゆづき お客様ごとに求められているキャラクターが違うので、期待を裏切らないように、とかいつも綺麗でいなきゃ、と心がけてはいます。

てんちむ 私もそれはある! YouTuberやってるとあらぬ心配や詮索を受けることが多々あるから、それを避けるためにきちんとしていたけれど、もう疲れたのでやめました(笑)

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「全部ルックスのせい!」になる理由

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