TRPGは何が変わって、何が変わらなかった? ぱぱびっぷ×まだら牛インタビュー
2021.05.20
VTuber関連トピックをピックアップし、よりPOPに、より深く掘り下げていく『VTuber経済ニュース』。
今回は「コミックマーケット102」におけるVTuberジャンルの盛り上がりを考察。
バーチャルYouTuber(VTuber)関連トピックをピックアップし、よりPOPに、より深く掘り下げていく『VTuber経済ニュース』。
第20回は、日本最大の同人即売会「コミックマーケット」とVTuberの関係性と動向について解説する。
目次
- コミックマーケットとは? 個人のサークル出展が盛ん
- VTuberジャンルはサークル出展数で4番目の人気ジャンルに
- ホロライブが多くを占める一方、ぶいすぽっ!は……?
- 企業ブースではVTuber関連の20以上の企業が出展
- 関連スペース最多出展のBrave group
- あおぎり高校、Brave groupから移籍で実現した単独出展
- ソニーミュージックからは3つのVTuber事務所が合同出展
- 中小規模の事務所も続々と参戦、それぞれの手法は……?
- タイアップやイメージキャラクターでもVTuber起用が目立つ
- まとめ──VTuber企業プロモーションの重要なポジションにある「コミックマーケット」
「コミックマーケット」には、個人によるサークル参加と企業ブースの2つの出展方法がある。今回は実際に「コミックマーケット102」へ参加した筆者の視点からそれぞれ、事務所やグループごとの動向を解説していく。
まずはサークル参加。事前に申し込んだサークル=法人格を持たない個人や団体が「コミックマーケット」当日に好きな本やグッズなどを頒布する出展方法だ※。
※頒布=サークルで販売や何かを配ること。コミックマーケットなどの同人即売会では「販売」よりも「頒布」の語が使われる。
2023年8月12日・13日に行われた「コミックマーケット102」でも、多数のVTuber関係の漫画やイラストが描かれた本やグッズが頒布されていた。サークルが頒布するもので最も多いのは、ファンによる二次創作の同人誌だ。
筆者は「コミックマーケット102」には出展しなかったが、過去には出展経験もある。その際はVTuberに関するクイズ本、コスプレ誌とその写真データ、音声作品などを頒布した。個人で自由に様々な創作活動を発表できるのが、「コミックマーケット」の魅力である。
「コミックマーケット97」に出展した筆者らのサークル。当時、1日に30~40部ほど売り上げた
「コミックマーケット102」では、前回と比べて70サークル増加し1170サークルが「VTuberジャンル」として即売会に参加。「男性向」「ゲーム(ネット・ソーシャル)」「鉄道・旅行・メカミリ」に次いで4番目にサークル参加数の多い人気ジャンルになっている。
なお、コミックマーケットの中でも比較的歴史の長いジャンルである「鉄道・旅行・メカミリ」の「コミックマーケット102」の参加サークル数は1184。VTuberジャンルはこうした人気ジャンルのサークル数を追い越しそうな勢いで年々と増加を続けている。
VTuberの知名度上昇の影響が大きいのはもちろん、各事務所でガイドラインを掲出し二次創作を歓迎していることが、「コミックマーケット」で目立つほどにVTuberの二次創作が盛んになった要因だろう。
東京工業大学准教授の映画研究者・北村匡平さんは「ファンフィクション/ファンアートなどの二次創作によって、ファンたちはSNSでVTuberのイメージを拡散し、無意識のうちにプロモーションにも加担する」と論文「デジタルメディア時代の有名性──〈アニメーション〉としてのバーチャルYouTuber」の中で解説している。
ファンの二次創作活動は経済的なインパクトは低いかもしれないが、VTuberを運営する企業にとっては一種のプロモーションになりうる。「コミックマーケット」では自分の買い求めたいものを探す際に、知らないVTuberやキャラクターが目に付くことも少なくない。それが、知らないVTuberを知るきっかけになるのだ。
現在、VTuberジャンルの中で最も多いのは、VTuber事務所・ホロライブに関するサークル。
次いで同じくVTuber事務所のにじさんじ。その他VTuber事務所のななしいんくやクリエイティブプロダクションのKAMITSUBAKI STUDIOが人気のようだ。
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