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  • 2020.08.18

“変身”はしない 自分を信じているから──「仮面ライダーベルト」後編

いまテレビで引っ張りだこのお笑いコンビ・宮下草薙。そのツッコミ担当・宮下兼史鷹が、超がつくほどの「おもちゃ狂」であることはあまり知られていない。

編集部も圧倒された宮下のおもちゃ愛と知識、そこに垣間見える芸人としての日常を語り下ろす。

“変身”はしない 自分を信じているから──「仮面ライダーベルト」後編

さまざまなおもちゃに狂気に近い思いを抱く、お笑いコンビ・宮下草薙宮下兼史鷹。そのなかでも、同じ製品を毎回3つ購入するほどに愛情を抱くおもちゃが「仮面ライダーベルト」だ。

子どもの“変身”への憧れを叶える仮面ライダーベルトだが、宮下は変身への願望を満たすものではなく、変わらない自分の強さを肯定してくれるおもちゃと捉える。

変わらずに、突破する。昨今、ありのままの自分を武器にバラエティの世界を駆け回るお笑い第七世代の芸人たち。そんな彼らの笑いの輪郭が、宮下のおもちゃ感からも顕著に現れている。

取材・執筆:ヒラギノ游ゴ 企画・編集:和田拓也 撮影:Hayato Takahashi

連載バックナンバー

目次

  1. ライダーベルトは”おもちゃの本分”を体現する王道のおもちゃ
  2. 夢はライダーに蹴られて爆発
  3. “変身”する必要はない。変わらずに、突破する
  4. 2人揃って”変わること”から逃げてきたコンビ

ライダーベルトは”おもちゃの本分”を体現する王道のおもちゃ

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前回は『仮面ライダー』という作品自体についてお話ししたので、今回はいよいよライダーベルトにフォーカスして語っていきます。

『仮面ライダー』は印象的な変身の掛け声やポーズで知られる作品。なので、ライダーベルトはライダーにとって何より大事なアイテムです。製作陣もベルトに命を懸けて創意工夫を凝らしてるのが伝わってきます。何をコンセプトにするのか、どんなギミックを取り入れるのか、変身ポーズや掛け声とのリンクは、今後の番組の展開に合わせた拡張性は……考えるべきことはたくさんありますからね。

最近のシリーズではベルトから流れる音声に力を入れているようです。『仮面ライダードライブ』だったらクリス・ペプラーさんが声優を務めていて、他にもエヴァの碇ゲンドウや銀魂のマダオこと長谷川役で有名な声優の立木文彦さん、MOROHAのラッパーのアフロさんなど、キャスティングから声への本気度が伝わってきますよね。

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