ハハノシキュウの目撃した「戦極MCBATTLE」17章 友達を殺すことの難しさ
2023.03.11
クリエイター
この記事の制作者たち
お笑い界随一のおもちゃフリークである宮下草薙・宮下兼史鷹の豊富な知識と迸る情熱をお届けする本連載。
今回は知る人ぞ知る、そして知らない人もどこかで触れたことのあるおもちゃメーカー「ハナヤマ」について語り尽くした。
老舗ならではのいぶし銀な魅力とともに、新たな価値を創造する発想力も光る。また、ハナヤマ製品を通して相方・草薙航基の意外な一面もあらわになったという。
目次
- 「ハナヤマ」は、気づけばそばにある
- 草薙を落ち着かせる「はずる キャスト ニューズ」
- 「プッシュ4」の手で触れる心地よさ
- 「ダウンタイム」がないおもちゃ
今回のテーマは老舗おもちゃメーカー「ハナヤマ」。この名前にピンとくる人はそう多くないかもしれませんね。でも、ハナヤマさんのすごいところはまさにそこなんです! 知らず知らずのうちに人生のどこかのタイミングで触れているおもちゃを作るメーカー、それがハナヤマなんですよ。
一番わかりやすい例でいうと、旅行先や新幹線などの長距離移動のときなんかに遊ぶ「ポータブルシリーズ」という小型の囲碁や将棋。駅の売店で見たことあるんじゃないでしょうか? あれ、ハナヤマさんの製品なんです。ただ小さくしただけじゃんと思うかもしれませんが、これ地味に画期的ですよ。
もちろんそれだけじゃありません。将棋、囲碁などの卓上ゲームのほか、知恵の輪などのパズルタイプのおもちゃを長年作ってきた経験を活かして、今の時代に刺さる名作おもちゃを多数生み出しているんです!
今回ご紹介できるものは本当にごく一部ですが、なかでもおもちゃフリークから高く評価されているもの、僕が個人的にハマったものについて語っていきます。
先程も少し触れたように、ハナヤマさんは昭和初期から続く、卓上ゲームとパズルに強い老舗おもちゃメーカーです。
僕自身、中古おもちゃ屋さんでバイトを始めるまではハナヤマという名前を認識していませんでした。ただ、ひとたび認識すると、続々と興味深い製品をリリースしていることに気づき、今では心からリスペクトするメーカーの1つです。だから今回はいちファンとして、世間の人にもっとハナヤマの存在に気づいてほしいという思いで取り上げさせてもらいました。
僕がハナヤマ製品だと知った上でハマった初めてのおもちゃがこの「はずる」です。
いわゆる知恵の輪なんですが、まずパッと見てなんの道具かわからないスタイリッシュなフォルムがいいんですよね。知恵の輪というと機能美の追求というか、仕組みがそのまま形になったようなものがほとんどなので。その点「はずる」はインテリアとしてもいい感じですよ。これがあるとなんとなく部屋が知的な感じに思えます。パッケージからして高級感があって、知恵の輪には珍しい"持っているのがうれしくなるおもちゃ"です。僕自身、「俺ははずるを持っているんだ」というなんともいえない満足感を覚えてるところがあります。
しかし、もちろんただの飾りじゃありません。このはずる、何段階か難易度別で出ているものの、知恵の輪の中でもかなり難しいもので。
今日持ってきたのは「キャスト ニューズ」という八角形のもの。中古おもちゃ屋さんで働いていたとき、買取商品としてこれが入ってきたんですよ。調べてみて知恵の輪だとわかると、大きな声では言えないですけど、夢中になって仕事中もいじってました。まあ、一応バトルトイ・グランドマスターとしてお店では認めてもらえる働きをしていたので、手の空いた時間にちょっといじるくらいは許してくれるはず……(笑)。
でも、全然外せなかったんですよ。どうにか粘ってみたんですが、これはもう一生かかっても自力では無理だとなってしまって、バイトの休憩中に解き方を調べたら……そんな発想があるのか! と鳥肌が立つようなものでした。その感動でさらに夢中になって、その後シリーズをいくつも買っています。でも、今のところ自力でクリアできたのは1つだけですね。
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