若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
いまテレビで引っ張りだことなっているお笑いコンビ・宮下草薙。そのツッコミ担当である宮下兼史鷹が、超がつくほどの「おもちゃ狂」であることはあまり知られていない。
編集部も圧倒された宮下のおもちゃ愛と知識、そこに垣間見える芸人としての日常を語り下ろす。第3回は「遊戯王」に続き「ベイブレード」。
クリエイター
この記事の制作者たち
お笑いコンビ・宮下草薙の宮下兼史鷹。有名おもちゃ店でのアルバイト経験があり、自身のYou Tubeチャンネルでは日々さまざまなおもちゃの一風変わった遊び方を発信している、無類の“おもちゃ狂”だ。
KAI-YOU Premiumでは、宮下に毎回1つのおもちゃを取り上げ存分に語ってもらう連載を更新中。単なる消費者としてだけでなく、業界の将来を本気で憂う姿勢から、おもちゃへの愛の深さが窺い知れる。またそれだけでなく、あまり語られることのない彼の芸人としての熱い思いにも迫っていく。第2回のテーマとなるおもちゃは、宮下がこよなく愛する「ベイブレード」。
取材・執筆:ヒラギノ游ゴ 企画・編集:和田拓也 画像提供:宮下兼史鷹・太田プロダクション
目次
- 子どもの頃の「欲しい」を回収する大人たち
- 子どもの頃憧れた先輩芸人と、大人になった僕
第1回でも少し触れましたが、僕の「バトルトイ・グランドマスター」という肩書はバイト先だった中古おもちゃ店で1ヶ月に100万円分のベイブレードを売り、そのご褒美としてもらった称号です。今回はそのベイブレードについて語らせてください!
僕がバイトしていたおもちゃ店では、例えば仮面ライダーの変身ベルトなんかの人気商品には、商品ごとにマニュアルを作ってありました。それを見ればいくらで買い取っていくらで売りに出すというのがわかるようになっているんですが、ベイブレードには当時マニュアルがなく、何個まとめていくら、みたいなすごくざっくりとした値段の付け方でした。
ベイブレードは大きく3世代に分かれていて、初代の「爆転シュート ベイブレード」、海外でも流行った「メタルファイト ベイブレード」、そして今も続いている「ベイブレードバースト」とあります。この歴史については、次回詳しく説明しようと思います。
僕は子どもの頃からベイブレードをやっていたので「爆転」から「バースト」までの知識があり、ちょうどバーストシリーズの人気が出てきた頃でもあったので、店長に相談して売り場を作らせてもらうことになりました。うちの店でもちゃんと売ればたくさんのお客さんに喜んでもらえる商品になるんじゃないかと思ったんです。
仮面ライダーなどは顕著ですが、おもちゃ業界は大人の消費者に支えられている部分がかなり大きいんです。子どもの頃に欲しかったおもちゃを大人になってお金に余裕ができてから買う、というサイクルに合わせて、メーカー側も大人向けに商品を仕掛けます。ということはつまり、子どもの頃にベイブレードで遊んでいた僕と同世代の人に向けて売り場を作れば喜んでもらえるんじゃないか。売り場を作ったのも、こういう発想からでした。
なので、当時すでに発売されていた「バースト」シリーズではなく、過去作である「爆転」と「メタルファイト」シリーズを中心に売り場を作りました。「懐かしい」と言って手にとってくれるお客さんがいるとすごく嬉しかった。それを言ってほしくてやっているところがあったからです。
転機になったのは、「爆転」で主人公が使っていたベイ(ベイブレード本体の略称)の1つである「ドラグーンビクトリー」の未開封品を1万2000円というかなり強気な値段で売り場に出したことです。
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