ティガ・ダイナ・ガイアに見た、円谷プロものづくりの真髄|「ウルトラマン」前編
2021.11.27
クリエイター
この記事の制作者たち
お笑いコンビ・宮下草薙の宮下兼史鷹が熱くおもちゃを語る本連載。
今回のテーマは「ウルトラマン」。日本の特撮界のパイオニア・円谷プロが手掛けるウルトラマンは、ヒーローものでありながら本格派の空想科学(SF)作品としてのルーツを持つ奥深いシリーズだ。
前後編の後編である今回は、ウルトラマンシリーズの礎となった『ウルトラQ』、元祖の『ウルトラマン』、そして屈指の人気を誇る『ウルトラセブン』について宮下が語り尽くしていく。
目次
- 実は太陽は…硬派な空想科学ドラマ『ウルトラQ』
- なんだか愛らしい『ウルトラマン』珠玉のエピソード
- 制作陣の熱が伝わってくる『ウルトラセブン』
- いい作品は商売の仕方もかっこいい。円谷流エコノミー
前編では平成3部作について語らせていただきましたが、後編では時代を遡って、ウルトラマンシリーズのルーツである「空想特撮シリーズ」と呼ばれる3作の魅力を話していきましょう。
『ウルトラQ』 は、ウルトラマンこそ出てきませんが、シリーズの礎を築き上げた作品です。観返していて、「こんなとんでもないものを作って放送できていた時代が日本にもあったんだ」と、改めて胸が熱くなりましたよ。今じゃ考えられないほど挑戦的な作品です。
基本的には、主人公の万城目淳、戸川一平、江戸川由利子の3人が登場する1話完結型の作品。それは後続の作品にも見られるんですが、全体を一貫するストーリーが存在せず、時系列もバラバラというのが他とは違った雰囲気を醸し出してるんですよね。
なぜこんな作りになっているかというと、円谷英二という人間の鬼のこだわりの影響ということらしいんです。彼は作品の出来に満足いかないと、たとえすべての撮影が終わったあとでもまたいちから撮り直すこともあったそうです。そのため撮影の順番通りに放送することができず、一貫したストーリーを組めなかったのではという話もあるぐらいです。
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