Interview

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  • 2020.08.05

ヒーローが“関西芸人との戦い方“を教えてくれた──「仮面ライダーベルト」前編

いまテレビで引っ張りだこのお笑いコンビ・宮下草薙。そのツッコミ担当・宮下兼史鷹が、超がつくほどの「おもちゃ狂」であることはあまり知られていない。

編集部も圧倒された宮下のおもちゃ愛と知識、そこに垣間見える芸人としての日常を語り下ろす。

ヒーローが“関西芸人との戦い方“を教えてくれた──「仮面ライダーベルト」前編

言わずと知れた名作特撮シリーズ『仮面ライダー』。今回はその中でも、宮下が厳選したフェイバリット作品3つを中心に語ってもらった。

マニアならではのコアなおすすめポイントを通して、宮下が考えるヒーロー像、“関西弁との戦い方”を教えてくれたヒーローを掘り下げる。

取材・執筆:ヒラギノ游ゴ 企画・編集:和田拓也 撮影:Hayato Takahashi

連載バックナンバー

目次

  1. “大人の事情”を跳ね返すクウガの「フォームチェンジ」
  2. ”じゃない方”の姿に熱くなる『仮面ライダーW』
  3. 視聴者を子ども扱いしない『仮面ライダードライブ』
  4. “関西弁芸人との戦い方”を教えてくれたヒーロー

“大人の事情”を跳ね返すクウガの「フォームチェンジ」

今回のテーマは仮面ライダーの変身アイテムである「ライダーベルト」です。

仮面ライダーは言わずと知れた名作特撮シリーズですが、中でも僕が愛しているのが仮面ライダークウガ以降のいわゆる「平成ライダー」。ちなみに現在は令和初のライダー「仮面ライダーゼロワン」が放送中です。

本当は平成ライダーを1つ1つ語り尽くしたいんですがそうもいかないので、今回は厳選した僕のおすすめ3作品を放送順にご紹介します。

まず触れておきたいのが『仮面ライダークウガ』。記念すべき最初の平成ライダーです(”平成の期間に放送された仮面ライダー”としては、『仮面ライダーBLACK RX』もそうなんですが、この作品は通常平成ライダーとしてカウントされません)。

僕自身、世代的にドンピシャな作品です。クウガを語るうえで外せないのが、その後のシリーズで定番化する「フォームチェンジ」というシステムを確立したこと。ライダーの色や細部のデザインが変わるあれですね。昭和からシリーズを追っている方にとってはとんでもなく革新的なシステムでした。しかし、当時の僕はそんなことは知らずに、純粋に子供心を掴まれてただわくわくしながら観ていました。

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厳密にいうと、『仮面ライダーBLACK RX』ですでに「特殊形態」というフォームチェンジに近い概念が登場してはいます。しかし見た目がまるっきり別物に変わるRXに対して、クウガの場合はベースのデザインを踏襲したままカラーリングと細かな部分が変わるというものでした。そして、フォームごとに得意分野が違っていて、それぞれの個性が確立されています。

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