若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
クリエイター
この記事の制作者たち
生粋のおもちゃ狂である宮下草薙・宮下兼史鷹がおもちゃと芸人について語る本連載。
今回は特別出張編として、いつの時代も小学生男子たちを釘付けにしてきた『月刊コロコロコミック』(小学館)の編集部を訪問。編集長・秋本武英との対談をお送りする。
前編では子どもたちを熱中させた90年代ホビー、『ビーダマン』『ミニ四駆』『ポケモン』にフォーカス。いざ、狂乱のおもちゃ黄金期の裏側へ──。
構成:LIT_JAPAN 取材・編集:和田拓也 撮影:鈴木大喜
目次
- 「しめ打ち」「爆誕」の名付け親に聞く!ビーダマン裏話
- 〇〇した途端、子どもたちは一気に冷めるんだ
- 「コンテンツを一緒に作る」コロコロの醍醐味
- コロコロホビーの雛形となった90年代
宮下兼史鷹(以下、宮下) 秋本さん、今日はよろしくお願いします!
秋本武英(以下、秋本) こちらこそよろしくお願いします。宮下さんは1990年生まれですよね?
宮下 そうですね。
秋本 ということは、31歳か。どのあたりからコロコロを読んでらっしゃいましたか?
宮下 もう記憶が定かじゃないんですけど、気づいたら読んでましたよね。情報がコロコロしかなかったので、掲載されてるおもちゃを片っ端から買ってもらって(笑)。
宮下 それこそベイブレードにミニ四駆に、ビーダマン...キリがないですね。
コロコロ編集部(以下、コロ編) 宮下さん、「しめ打ち」って分かります?
宮下 もちろん。僕たちビーダマン世代はみんな使ってましたよ!
コロ編 しめ打ちっていう言葉を考えたの、当時入社1年目の秋本さんなんですよ。
宮下 ええっ!? 天才じゃないですか!!
秋本 天才(笑)。タカラさん(現:タカラトミー)と一緒に考えたんですよ。
秋本武英
宮下 おもちゃ界の松本人志ですよ!言葉を流行らすのってすごいことですから。
秋本 あははは(笑)。それで言うと「爆誕」とかもね。とりあえず「激」とか「爆」とか付けておけば、先輩の厳しいチェックが通るっていう(笑)。逆に勢いを付けないとなかなか原稿が通らなかったんですよ。
宮下 「しめ打ち」という言葉はどうやって生まれたんですか?
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